こんにちは。
津山市の工務店、息吹木の家専務の大本です。
夏は暑すぎてBBQができなかったので・・・。
今日は久々に!ということであ、秋のBBQ。
魚好きの私にとっては最高の季節。
さんまを今日はいただこうと思います。
先日、10年点検に伺ったお客様から、照明についてご相談がありました。
築10年を迎え、家の中にはまだLEDではない照明が残っていて。
「この照明を全部LEDに交換したら、どのくらいの金額になりますか」
というお話。
10年前を思い返してみると、ちょうど住宅の照明がLEDへ切り替わり始めた頃。
LEDは長く使えて、消費電力も抑えられる。
将来的にはLEDにした方がいい。
それは分かっていても、当時は照明器具そのものの金額が、従来のものと比べてまだ高かったんですよね。
家づくりには、照明以外にもたくさんのお金がかかります。
少しでも今の費用を抑えたい。
決めた予算を超えないようにしたい。
そう考えるのは当然のこと。
すべてをLEDにするのではなく、使う頻度の高い場所から採用する。
そんな選び方をされる方も多くいらっしゃいました。
今回のお客様も、家の照明の約8割は建築時にLEDを採用。
残りの2割は従来の照明に。
今回は、その残りをLEDへ交換したいというご相談でした。
その中で、お客様が言われた言葉がとても印象に残っています。
「やっぱり、建てるときにけずらない方がよかったな」
もちろん、当時の選択が間違っていたとは思いません。
お金を無限に使えるわけではないし、その時にある予算を守ることも大切。
今の金額を抑えるという判断が必要なこともある。
私たちも当時、今LEDにするメリットとデメリット。
今はLEDにしないメリットとデメリット。
その両方をお話ししました。
その上で、ご予算とのバランスを見ながら一緒に決めたこと。
でも10年が経ち、改めて交換を考えたときに、
「あの時、しておけばよかったな」
という気持ちが残ったのだと思います。
家づくりの打ち合わせをしていると、お客様からよく聞く言葉があります。
「建てるときの1万円と、住んでからの1万円は違う」
同じ1万円なのに、不思議ですよね。
計画中の1万円と、住み始めてから改めて工事をするための1万円。
金額は同じでも、その感じ方はまったく違う。
住んでから交換するとなると、商品代だけで終わらないこともあります。
取り外しや取り付けの工事。
工事の日程を合わせたり、家具を動かしたり、そのために時間をつくったり。
金額には表れない負担も出てくる。
だからといって、最初から何もかも高いものを選べばいい、という話ではなくて。
大切なのは、今いくら安くなるかだけで決めないこと。
後からでも簡単に変えられるものなのか。
後から変えると、大きな工事や費用が必要になるものなのか。
毎日の暮らしの中で、どのくらい使うものなのか。
同じ1万円でも、どこに使うかによって、その先の暮らしは変わります。
私自身、お客様のご予算を伺いながらご提案することは、当たり前だと思っていて。
でも、お客様の言葉をそのまま受け取り、ただ金額を下げることだけが、本当にいい提案なのか。
そこは、私たちも立ち止まって考えないといけないところ。
私たちには、これまで家を建て、その後の点検やメンテナンスにも伺ってきた経験があります。
建てるときには分かりにくかったことが、5年後、10年後にどう感じられるのか。
実際に暮らしているお客様の言葉から教えていただくことも、たくさんある。
今の予算を守ること。
将来の負担を減らすこと。
どちらか一方ではなく、どちらも大切。
だからこそ、何を優先して、どこに費用をかけるのか。
お客様と一緒に考えながら、時には私たちの経験から、少し踏み込んでお伝えすることも必要なのだと思います。
建てて終わりではなく、建ててからもお付き合いが続いていく。
私たちだからこそできる提案を。
今回のお客様からいただいた言葉を、これからの家づくりにきちんと生かしていきたい。
改めてそう感じた、10年点検での出来事でした。