大本彩華 自己紹介へ

大工さんの力

公開日:2026/11/07(土) 更新日:2026/11/07(土) 現場のこと

こんにちは。

高気密高断熱の家を自然素材でつくる津山市の工務店、息吹木の家専務の大本です。

今日は、ご近所のお客様の工場へ。工事の様子が気になって、何度か足を運びました。

さて今日は、そこで改めて感じた大工さんの力の話。

農業をされているお客様で、以前から工場のちょっとした工事をさせてもらっていて。今回は「工場の中に小さな部屋をつくってほしい」と、急ぎのご相談がありました。

小さな部屋とはいえ、壁で囲って、扉を取り付けて、きちんと使える状態にするには、それなりに手間がかかります。

しかも、工事に使えるのはたったの一日。

いつもお世話になっている大工さんに相談すると、「一人じゃ一日では難しいなぁ」とのこと。

そこで、普段から新築工事を任せている二人の大工さんと、こういった工事にも慣れている大工さん一人、合わせて三人で作業に入ってもらいました。

それでも最初は「三人で全部終わるかな?」なんて話していたくらいです。

ところが、いざ工事が始まると、その仕事の早いこと!

現場に顔を出すたびに、どんどん部屋が出来上がっていくんです。

工場の中で部屋づくりを進める大工さん

そして夕方4時半頃には、壁も扉もすっかり完成。朝には何もなかった場所に、たった一日でひとつの部屋が出来上がっていました。

工場内に完成した小さな部屋の壁と扉

いやぁ、本当にすごい。

お客様が「これで安心して使える」と喜んでくださって。私も嬉しかったです。

そんな姿を見ながら、改めて思ったことがあります。

今回のように、細かいところまでは図面に描かれていない工事では、現場での判断がいくつもあります。

どう納めるか。どこから手をつけるか。どんな順番で進めるのがいいか。

私がすごいなと思ったのは、どこを先にやれば後の仕事が進みやすいか、現場でぱっと見極められること。急いで決めて間違えてしまえば、やり直しに時間も材料もかかります。

だからこそ大切なのは、「ゆっくり早く」ということ。

慌てず、きちんと考えて、無駄なく仕事を進める。一見矛盾しているようですが、これが結果的に一番早いんですよね。

そんな大工さんたちの仕事ぶりに、改めて「頼もしいなぁ」と感じました。

経験を積んできたからこそできる判断や、言葉にしなくても伝わる段取り。三人それぞれが自分の役割をわかって動いているからこそ、あれだけの仕事が一日でできたのだと思います。

私たちは普段、設計をしたり、お客様と打ち合わせをしたり、工事の段取りを考えたりしています。

図面に描いた家が少しずつ形になっていくのは、大工さんをはじめ、現場で手を動かしてくれる職人さんたちがいるから。

いつもの現場でも、一つひとつの仕事に、今日見たような判断や段取りがあるんですよね。

急なお願いにもかかわらず、力を合わせて頑張ってくれた三人の大工さん。本当にありがとうございました。

そして、いつも息吹木の家の仕事を支えてくださる職人さんたちにも、心から感謝です。

こういう仕事をそばで見られるのは、工務店の仕事をしていて嬉しいことのひとつです。私も、次の現場で大工さんが気持ちよく仕事に入れるよう、段取りを考えていこうと思います。

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