こんにちは。
津山市の工務店、息吹木の家専務の大本です。
秋になり、日が暮れるのがずいぶん早くなりました。
少し前までは、仕事を終える頃にもまだ外が明るかったのに、今ではもう薄暗い。
季節が進んだことを、毎日の暮らしの中で感じます。
さて今日は、日が短くなって改めて気づいた、照明計画の話。
実は大本家の照明には、もう少し考えておけばよかったなと思うところがあって。
家を建てるとき、リビングは明るさよりも雰囲気を重視しました。
照明を少し控えめにして、落ち着いて過ごせる空間にしたかった。
明るすぎないリビングで、ゆっくり過ごしたい。
その考え方自体は、今でも気に入っています。
ただ、実際に暮らしてみると、季節によって明るさの感じ方が大きく変わることに気づきいて。
夏は外が明るい時間が長く、窓から入る自然光も多い。
夕方になっても室内に明るさが残っているため、照明を少し暗めにしていても、それほど気にならない。
でも、秋になると季節の違いがよくわかる。
日が短くなり、夕方の早い時間から照明だけで過ごすようになると、リビングの暗さを感じる場面が増えてきました。
くつろぐだけなら、少し暗いくらいが心地いい。
けれど、リビングでは本を読んだり、書類を書いたり、子どもが勉強やゲームをすることもある。
そう、雰囲気のいい明るさと、作業をしやすい明るさは、同じではないんですよね。

新築から3年目。
暮らしてきたからこそ分かったこともあり、今回、簡単にできる電気工事をすることに。
家づくりのときにはデザインが気になるし、器具の見た目や光の当たり方、夜の雰囲気も大切。
せっかくの空間だから、きれいに見せたいという気持ちもあります。
一方で、家は毎日暮らす場所。
料理をするとき、文字を読むとき、家族でくつろぐとき。
同じ部屋でも、そのときによって必要な明るさは変わるもの。
だから照明は、部屋全体をひとつの明かりだけで照らすのではなく、いくつかに分けて考えることが大切だと感じました。
部屋全体を照らす明かり。
手元を見やすくする明かり。
壁や天井を照らし、空間に奥行きをつくる明かり。
それぞれを別々に点けたり消したりできれば、必要なときには明るく、くつろぎたいときには少し照明を落とせる。
明るさを一つに決めてしまわず、暮らしに合わせて選べる状態にしておくこと。
調光できる照明や、複数の照明を組み合わせた分散型の照明計画。
明るくするのか、雰囲気を重視するのか。
そのどちらかを選ぶのではなく、過ごし方に合わせて自分たちでコントロールできることが大切なんだと思っていて。
照明計画というと、図面上では器具の位置や数を決める作業に見えるかもしれません。
でも、本当に考えたいのは、そこで家族が何をするのかということ。
朝なのか、夜なのか。
夏なのか、冬なのか。
テレビを見るのか、本を読むのか、家族で食卓を囲むのか。
時間や季節、過ごし方によって、心地よい明るさは変わります。
大本家の暮らしを通して、改めて感じたこと。
デザインも大切。
見た目も、夜の雰囲気も大切。
その上で、必要なときにはきちんと明るくできるという選択肢を残しておくこと。
完成した瞬間の美しさだけではなく、春夏秋冬、そこでどんなふうに暮らすのかまで想像してみる。
照明計画も、暮らしが始まってから困らないための大切な設計の一つ。
今回の大本家での経験も、これからのお客様へのご提案にしっかりと生かしていきたいなと思っています。