大本彩華 自己紹介へ

「こんなことが好き」

公開日:2026/10/24(土) 更新日:2026/10/24(土) 日々の気づき

こんにちは。
高気密高断熱の家を自然素材でつくる津山市の工務店、息吹木の家専務の大本です。

今日は朝から、着工前のお客様と照明の打ち合わせ。

午後は、現在建築中のお客様と、家具の細かなところを最終確認したり、カーテンや外構のお話をしたり。これからの暮らしを、少しずつ具体的にしていく一日でした。

さて今日は、家づくりで「自分の好き」を伝える話。

今、建築中のお客様は、自転車が趣味。
家の中に、絶対に自転車を飾りたいという思いをお持ちでした。

その思いを形にするために、今回は壁を大きく掘り込んだ棚を設けることに。

普段はあまりしないつくり方ですが、自転車を飾るための場所として考えたもの。

実際に見ていただくと、
「ここ、ほんといろんなことに使えそうですよね」
という言葉もいただいて。

ご主人がすごくうれしそうで、その隣で奥様もにこやかに笑ってる。

その姿を見てこちらも嬉しい気持ちに。

自転車を置ける場所がある、というだけでなく、自分の好きなものが家の中にちゃんと居場所を持っている。

お二人の様子を見ていると、こういう場所を一緒につくれるのは、やっぱりうれしいなと思って。

 

家づくりというと、何畳の部屋がいくつ必要で、キッチンはどのメーカーで、床は何にするか。そういうことを決めていくイメージがあるかもしれません。

もちろん、それも必要なこと。

でも、その前に

「私はこういうことが好き」

「家でこんなことをして過ごしたい」

という話を聞かせてもらえると、考えられることがぐっと広がる。

今回も、自転車を飾りたいという思いを聞いていなければ、この棚の形にはたどり着かなかったと思うんです。

だから、最初から

「ここに、こんな寸法の棚をつくってください」

と決まっていなくても大丈夫。

どんな形にするかは、一緒に考えられるので。

むしろ、その手前にある

「これが好きなんです」

という話こそ、聞かせてもらいたいなと思っていて。

朝の照明の打ち合わせでも、同じようなことを感じました。

お客様から

「照明をこんな感じにしたい」

とお話しいただくと、照明器具だけで話が終わらないんですよね。

それなら、ここはこういう色の方が合いそう。
この素材を使うと、もっと好きな雰囲気に近づきそう。

一つの希望から、ほかの部分の話へとつながっていく。

照明だけ、壁だけ、家具だけをそれぞれ選ぶのではなく、一つの空間としてどう整えていくか。そのきっかけになるのが、お客様の「こんな感じが好き」という言葉だったりするんです。

家づくりを始めたばかりだと、自分の好みを説明するのも、案外難しいもの。

写真を見て「いいな」と思っても、どこが好きなのかまでは分からなかったり。
やりたいことはあっても、予算や間取りを考えると無理かな、と言う前に引っ込めてしまったり。

でも、実現できるかどうかを考える前に、一度聞かせてもらえたら。

全部をそのまま形にできるとは限らないけれど、何を大切にしたいのかが分かれば、違う方法を考えることもできる。

好きな写真を見せてもらうのでもいいし、趣味の話からでもいい。

「これ、家づくりに関係あるかな?」と思うような話の中に、暮らしを考えるヒントがあることも。

今日も、照明から色や素材へ、自転車から棚の形へと、話が広がっていきました。

決まったことや、やってみたいことが出てきたら、その都度伝えてもらえるとありがたい。まだぼんやりしていることでも、話しているうちに形が見えてくるかもしれないので。

自分の好きなものが、ちゃんとある家。

今日のお二人の表情を見て、こういう場所を一緒につくっていきたいんだなと、改めて思いました。

実際に自転車が飾られたところを見るのが、今から楽しみです。

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