こんにちは。
高気密高断熱の家を自然素材でつくる津山市の工務店、息吹木の家専務の大本です。
HT様邸の工事が進んでいます。家具も少しずつ形になってきて、現場に行くたびに、図面で見ていたものが目の前に現れてくる。なんだかうれしい時間です。
さて今日は、見積もりの中身の話。
今日はお客様からのご依頼でお見積もりをお出しする日。
ただ、金額を出すだけでなく、その中身を一つずつご説明させていただきました。
お帰りの際には、
「この仕様だといろいろまだ検討できそう(増額も減額も含めて)なので本当にありがとうございます」
と、お言葉をいただきました。
とても有難い気持ちになりました。
そんな家づくりの見積、最後に書かれた金額がいちばん目に入る。
大きなお金だから、当然のことですよね。
私だって、まずそこを見てしまうと思う。
でも、金額だけを並べて「これは高い」「これは安い」って決められないと思っていて。
同じような広さの家でも、見積もりに含まれている工事の範囲や設備の内容、仕上げに選んでいるものはそれぞれ違う。
何を最初から見込んでいて、何をこれから決めるのか。
その違いが、数字の後ろに隠れてる。
例えば、照明やカーテン、外まわりの工事。
どこまで見積もりに入っているのかは、会社や提案の段階によって変わることがある。載っていないものを後から足せば、最初に見た金額では家づくりが終わらない。
反対に、金額が高く見えた見積もりにも、暮らしに必要なものが初めから入っているかもしれない。表の一番下だけを見ていたら、その違いには気づきにくい。
だから説明するときは、数字を読み上げるだけで終わりたくないなと思っていて。
この項目は何のために必要なのか。どこまで含んでいるのか。まだ決まっていない部分はどこか。はたまた、減額できる部分はどこなのか。
あとから選び直せるものか、工事が始まる前に決めておいたほうがいいものか。
一つずつ分かると、見積もりがただの金額の表ではなく、自分たちの暮らしを考える材料に変わっていくと信じています。
もちろん、全部を最初から理解するのは難しい。
聞き慣れない言葉も多いし、似た名前の項目が並ぶと、私たちでも説明の順番を考えるくらい。分からないところをそのままにせず、何度でも聞いてほしいと思う。
何社か見比べるときも、同じ条件で何が含まれているのかをそろえてみる。金額に差が出た理由が、仕様なのか、工事の範囲なのか、まだ決まっていない部分なのか。そこまで見えて、ようやく比べられるのかなって。
ここで気をつけたいのは、安い見積もりを出した会社が説明不足だと決めつけないことで。
その時点で決まっていないことは、決まっていないと書いている場合もある。だからこそ、含まれない費用や今後変わりそうな部分を、その場で聞いておくのが安心だと思う。
金額をそろえるために、本当はほしかったものを外してしまっては、あとから後悔するかもしれない。
逆に、勧められたからと全部を入れたままでは、暮らし始めてから「いらなかったのに」ってなるかも。
どちらも避けたいところですよね。
家を建てる費用だけでなく、その後の暮らしに無理がないかまで考えて、優先順位をつけていく。見積もりの説明は、そのための時間でもあると思っています。
安いことが悪いわけでも、高いことがいいわけでもない。
自分たちが大切にしたいところに、きちんとお金を使えているかどうか。そこを納得して間取りや仕様を選べることが大事。
今回お話ししながら、私自身も説明できたつもりで終わってはいけないな、と改めて感じました。お客様が家に帰ってから見積もりを開いたときにも、「これはこういう意味だった」と思い出せるように。
家具ができあがっていくHT様邸の現場を見ていると、決めたことが少しずつ暮らしの形になっていくのを感じます。見積もりは、その最初の最初の一歩。
金額の向こうにある中身まで。
一緒に確かめて着実に進んでいきたいと思っています。