こんにちは。
津山市の工務店、息吹木の家専務の大本です。
今日は、明日開催されるオープンファクトリーと木工教室の準備。
今回は「テンセグリティ」という、ちょっと不思議な木工に挑戦していただきます。
どうして浮いているように見えるのか。
どうやってバランスを取っているのか。
完成したものを見ながら、私たちも全員で最終チェック。
「これは、きっと驚いてもらえるな」
と、一同、明日を楽しみにしています。
さて、今日の話題はエアコン問題。
先日、お引き渡しからまだ5年にも満たないOBさんから、
「エアコンが効かない」
とご連絡をいただきました。

私たちは、それぞれのお家や暮らしに合わせて、いろいろな冷暖房計画を設計しています。
こちらのお家で採用しているのは、小屋裏エアコン。
少し特殊に聞こえるかもしれませんが、原理は意外とシンプルです。
小屋裏に冷蔵庫のような冷たい空間をつくり、そこで冷やした空気を家の中へゆっくりと送り出していく仕組み。
詳しい仕組みについては、また別の記事で書いてみようと思います。
それにしても、この日の最高気温は39℃。
今の室温ですぐに熱中症になるほどではないとしても、やはり暑い。
この酷暑の中、エアコンが使えなくなることは、まさに死活問題です。
とにかく早く動かなければ。
すぐに、いつもお願いしている電気屋さんへ連絡し、翌日には点検に入ってもらいました。
当初はガス漏れを予想していましたが、原因はコンプレッサーの故障。
エアコンの中で冷媒を循環させる、いわば心臓部。
残念ながらその日のうちには直らず、メーカーによる修理対応となりました。

そんな中で、
「本当によかった……」
と思ったことがひとつあったので書かせていただきます。
このお家は、小屋裏エアコンをメインの冷房として使っています。
いわゆる全館空調に近い仕組みですが、実はもう一台、予備としてリビングにもエアコンを設置していました。
お問い合わせをいただいたとき、
「予備のエアコン、あったよな……」
と不安になり、すぐに記録を確認。
ちゃんと、予備エアコンを設置した記録が残っていました。
それを確認できた瞬間、
「ひとまず、生活はできる」
と、少しだけ安心。
これ、考えてみると結構大きな問題ですよね。
エアコン1台で家全体を涼しくする暮らしは、とても快適。
家中の温度差が少なく、満足度も高い。
身体への負担も少なく、家にとっても良いことがたくさんある。
ただし、その1台が壊れたらどうなるのか。
翌日に電気屋さんを手配できたとしても、部品によってはその場で修理できない。
メーカー対応になれば、数日間待つこともあります。
今回のお家は、今日メーカーへ依頼し、修理は日曜日に決まりました。
かなり早く対応してもらえたほうだと思います。
それでも、もし予備のエアコンがなかったら。
39℃近い暑さの中、数日間をどう過ごしていたのか。
考えるだけでも、おそろしいことですよね。
エアコン1台で快適に暮らせる家をつくること。
それ自体は、とても良いこと。
でも、機械である以上、いつかは壊れるときはやってくる。
「壊れないだろう」ではなく、
「壊れたときに、どう暮らすのか」
そこまで考えたうえで、適切な冷暖房計画を組めるかどうか。
これは、これからの家づくりにおける大きな課題だと感じています。
ちなみに私たちの会社では、予備のエアコンを1台用意しています。
予備エアコンのないお家で故障が起きた場合には、緊急措置として貸し出せるようにしています。
ただ、それもあくまで、その場を乗り切るための方法。
どれだけ性能の良い家でも、設備が壊れることはある。
だからこそ、普段の快適さだけではなく、不測の事態が起きたときの暮らしまで想像しておく。
家を設計するということは、間取りや性能を決めるだけではありません。
そこで暮らす人が困ったときに、どうやって生活を守るのか。
そんなところまで考えておくことが、本当の意味での冷暖房計画なのだと思いました。
最後に、このお家のいつもの温度を貼っておきます。
参考までに。
