息吹木の家の大本です。
久しぶりに東京に出張に行ってきました。
目的は、永田昌民先生の自邸を見に行くこと。
ずっと写真で見ていた空間、間取りに自分が身を置いたときにどう感じるんだろう
ということが楽しみで、急遽参加させていただくことに。
写真を公開してもいいよとの有難い言葉があったので少しだけ。
空間構成から窓の取り方、家具・照明・景色・匂い。
どれをとっても素晴らしい暮らしすぎて。
驚くべきは、1階の床面積は、13坪もないということ。
広さに捕らわれず、いかに小さな家でおおらかな暮らしを愉しむか。
という、永田先生の想いが詰まった家でした。
今日の話題は、そんな家の畳数のお話し。
SNSを見ていたり、打ち合わせをしていると、
リビングは〇〇畳欲しい。とか
○○畳ないリビングは狭い。
などの、意見を見かけます。
確かに数字はたいせつ。
物を見るための指標にはなると思います。
ただ、思うのは、本当に20畳のLDKが広い家ですか?
ということ。
永田先生の建築を、一度絶対見たかったのも意図はそこにもあって。
なぜなら、小さいながらも、人の暮らしを追求し、
快適な暮らしを創造をする建築家として有名な方だから。
同じ20畳のLDKでもなんだか狭いなと感じたこと、ありませんか?
逆に、16畳のLDKでもえ?って思ったこと、ありませんか?
体感したことがある方はわかるかもしれません。
数字上の畳数と空間に身を置いたときに感じる畳数には大きな違いがある。
それはなぜなのか?
そこに、家の設計のおもしろさがたくさん詰まっています。
窓の取り方、天井の高さ、空間の構成、材料の選定。
小さな家でも広く見える理由は多岐にわたりますが、
工務店として、直接お客様から大きなお金を預かり、
施工する身としては、無駄に広い家を設計する必要はないと考えていて。
昨今、いろんな物がどんどん値上がりする中、
無駄な大きさ、数字に惑わされた間取りに対して、
お客様に費用を払っていただくことが申し訳ないと思うわけで。
設計者しても、会社を運営する身としても
お客様の暮らしをよりよくするために。
より生活としても、金銭的にも無駄のない空間をつくるためには
どうしたらいいか。
ということには、必ず頭を使うべきだし、
向き合い続けるべきだと考えています。
お客様の大切な暮らしを守るために。
お客様の大切な予算を無駄なく使うために。
日々自分たちのつくっている家に満足をしないように。
これからも研鑽を続けていきます。
永田さんの自邸、興味がある方は、YouTubeにルームツアーがありました。
身を置かないとわからないことだらけなのは正直なところですが。
少しは違いを感じられるかもしれないので
畳数迷子になりそうになったら是非見ていただきたいなと思います。