大本彩華 自己紹介へ

配置は図面だけで決めない。現地で確かめる家づくり

公開日:2026/10/15(木) 更新日:2026/10/15(木) 現場のこと

 

こんにちは。

高気密高断熱の家を自然素材でつくる津山市の工務店、息吹木の家専務の大本です。

今朝は、コンクリートの打設。

朝から気持ちのいい晴天の中、先日確認した箇所の是正工事をもう一度チェックしてきました。

 

コンクリートを打つと、鉄筋やその下の部分は見えなくなる。だからこそ、見えなくなる前の確認が大切で。

図面通りにできているか。直してほしいと伝えたところがきちんと直っているか。自分の目で一つずつ確かめてから、打設に入ってもらいました。

見えなくなるところこそ、大切に。

現場へ足を運び、自分で見ることの意味を改めて感じた朝でした。

 

さて今日は、配置の確認の話。

1月に棟上げを予定している、津山市の新築工事。

もともと建物があった土地ですが、解体工事が終わり、新しい家を建てる準備が進んでいます。

次の工程へ進む前に行ったのが、建物の配置確認。

図面に描いている建物の位置を、実際の土地へ落とし込んでいきます。
道路からどのくらい離れるのか。敷地のどこからどこまでが建物になるのか。駐車する場所や庭との関係はどう見えるのか。

図面の中では何度も見てきた配置でも、現地に立つと感じ方が変わるもの。

お客様にも一緒に見ていただくと、「図面で見るのと、ここに立って見るのとでは感覚が違うなぁ」と、とても喜んでくださいました。

さらに出てきたのが、「思っていたより大きく見える」という言葉。

図面では小さく感じる方が多いので、その反応は少し意外で。

私もなんだかうれしくなりました。

 

これからここに、自分たちの家が建つ。

 

図面の線だったものが、土地の上で実際の大きさを持ちはじめる瞬間。家づくりが急に現実へ近づいたように感じられたのかもしれません。

配置は、建物が敷地に入ればそれでいいというものではないと思っていて。

玄関までの動線、車の出し入れ、庭の広さ、周囲の建物との距離。

窓から何が見えるか、光や風がどう入るかも、配置によって変わってくる。

図面の上では数十センチの違いでも、毎日の暮らしでは思った以上に大きな違いになることがある。

だから、図面だけで決めて終わりにしない。

 

実際の土地に立ち、お客様と一緒に見て、歩いて、感じてみる。そこで違和感があれば、まだ間に合う段階で考え直す。

申請が通ってから、地盤調査が終わってから、工事が始まってからでは、少し位置を変えるだけでも余計な費用や時間がかかることがあるから。

早い段階で確かめるひと手間が、後からの「こうすればよかった」を減らしてくれると信じています。

 

もちろん、現地で見ただけですべてが分かるわけではない。

図面で正確に考えることも大切だし、法規や構造、地盤のことも確認しなければならない。そのうえで、数字や線だけでは分からない感覚を現地で重ねていく。

図面と現場、どちらかだけではなく、両方を行き来しながら確かめること。

今朝のコンクリート打設も、今回の配置確認も、根っこにあるのは同じなのかもしれません。

 

見えなくなる前に、自分の目で見る。

 

決まったからそのまま進めるのではなく、本当にこれでいいのかをもう一度考える。

その積み重ねが、お客様にとって納得できる家づくりにつながると思っています。

 

土地の上に立ち、うれしそうに建物の大きさを感じてくださったお客様の姿を見て、これから始まる工事がますます楽しみになりました。

ここでの暮らしと仕事が、心地よく始まるように。

一つずつ、現地で確かめながら進めていきたいと思っています。

 

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