こんにちは。
津山市の工務店、息吹木の家専務の大本です。
朝晩の空気が、ずいぶん涼しくなってきました。
夜、窓を開けると、さわやかな風どころか少し寒いくらい。
娘に「寒いから閉めて」と言われながらも、もう少しこの涼やかな空気を感じていたいこの頃です。
夏の間は、暑さを入れないように窓を閉めて過ごすことが多かった分、外の空気をそのまま取り込めるのがうれしい季節。
エアコンを使わなくても、窓を開けるだけで気持ちよく過ごせます。
一年の中でも、自然の風をいちばん心地よく感じられる時期かもしれません。
今日は、そんな季節だからこそ感じられる、高気密高断熱の家での暮らし方をご紹介します。
朝は、窓を開けて涼しい空気を目いっぱい家の中へ。
日中、外の気温が上がってきたら窓を閉め、夜になって再び涼しくなれば、また窓を開ける。
そうすることで、家の中へ取り込んだ涼しさを、できるだけ長く保つことができます。
少し「保冷する」という感覚に近いのかなと思っていて。
なぜ、涼しい空気を家の中にとどめておけるのか。
その理由のひとつが、壁や屋根に入っている断熱材。
断熱材は、冷たい空気をつくるものではありません。
外から入ってくる熱や、家の中から逃げていく熱の伝わり方を、ゆるやかにしてくれるもの。
想像してみてください。
断熱性のない容器に冷たいお茶を入れて外へ置いておくと、すぐにぬるくなってしまいます。
では、断熱された水筒ならどうでしょう。
冷たいお茶を入れておけば、時間がたっても温度が変わりにくく、夕方までおいしく飲むことができます。
家も、少し似ていて。
朝の涼しい空気を取り込み、その後に窓を閉める。
断熱材が外の熱の伝わりをゆるやかにしてくれることで、室内の涼しさを保ちやすくなります。
ただ、断熱材だけで涼しさが保たれるわけではありません。
窓から強い日差しが入り続ければ、家の中にも熱がたまります。
だからこそ、日差しを外側で遮ることや、外の気温に合わせて窓を開け閉めすることも大切。
朝だから必ず窓を開ける、昼だから必ず閉める、ということではなく。
外と家の中、どちらの空気が心地よいのか。
少し感じて、暮らし方を変えてみる。
それだけでも、エアコンに頼りすぎずに過ごせる時間が増えていきます。
夏や冬は、どうしても冷暖房の効き方に目が向きます。
けれど、このような季節の変わり目にこそ、家の断熱性や日射遮蔽の効果を、暮らしの中で感じやすいのではないかと思っています。
エアコンを止めても、急に暑くならない。
朝に取り込んだ涼しさが、思っていたより長く続く。
そんな何気ない瞬間に、住まいの性能が支えてくれていることを感じます。
性能のよい家というと、数値や設備の話になりがちです。
もちろん、それも大切。
でも本当に大切なのは、その性能を生かしながら、季節に合わせて心地よく暮らせることだと思っています。
気持ちのよい季節には窓を開け、外の空気や風の音を家の中へ。
自然の涼しさを取り込み、その心地よさを家がゆっくり守ってくれる。
秋になって気づく、住まいの心地よさ。
今だけの気持ちのよい空気を、暮らしの中でたっぷり味わってもらえたらと思います。