大本彩華 自己紹介へ

秋になって気づく、住まいの心地よさ

公開日:2026/10/02(金) 更新日:2026/10/02(金) 現場のこと

こんにちは。

津山市の工務店、息吹木の家専務の大本です。

朝晩の空気が、ずいぶん涼しくなってきました。

夜、窓を開けると、さわやかな風どころか少し寒いくらい。

娘に「寒いから閉めて」と言われながらも、もう少しこの涼やかな空気を感じていたいこの頃です。

 

夏の間は、暑さを入れないように窓を閉めて過ごすことが多かった分、外の空気をそのまま取り込めるのがうれしい季節。

エアコンを使わなくても、窓を開けるだけで気持ちよく過ごせます。

一年の中でも、自然の風をいちばん心地よく感じられる時期かもしれません。

今日は、そんな季節だからこそ感じられる、高気密高断熱の家での暮らし方をご紹介します。

 

朝は、窓を開けて涼しい空気を目いっぱい家の中へ。

日中、外の気温が上がってきたら窓を閉め、夜になって再び涼しくなれば、また窓を開ける。

そうすることで、家の中へ取り込んだ涼しさを、できるだけ長く保つことができます。

少し「保冷する」という感覚に近いのかなと思っていて。

なぜ、涼しい空気を家の中にとどめておけるのか。

その理由のひとつが、壁や屋根に入っている断熱材。

 

断熱材は、冷たい空気をつくるものではありません。

外から入ってくる熱や、家の中から逃げていく熱の伝わり方を、ゆるやかにしてくれるもの。

 

想像してみてください。

断熱性のない容器に冷たいお茶を入れて外へ置いておくと、すぐにぬるくなってしまいます。

では、断熱された水筒ならどうでしょう。

冷たいお茶を入れておけば、時間がたっても温度が変わりにくく、夕方までおいしく飲むことができます。

 

家も、少し似ていて。

朝の涼しい空気を取り込み、その後に窓を閉める。

断熱材が外の熱の伝わりをゆるやかにしてくれることで、室内の涼しさを保ちやすくなります。

 

ただ、断熱材だけで涼しさが保たれるわけではありません。

窓から強い日差しが入り続ければ、家の中にも熱がたまります。

だからこそ、日差しを外側で遮ることや、外の気温に合わせて窓を開け閉めすることも大切。

 

朝だから必ず窓を開ける、昼だから必ず閉める、ということではなく。

外と家の中、どちらの空気が心地よいのか。

少し感じて、暮らし方を変えてみる。

 

それだけでも、エアコンに頼りすぎずに過ごせる時間が増えていきます。

夏や冬は、どうしても冷暖房の効き方に目が向きます。

けれど、このような季節の変わり目にこそ、家の断熱性や日射遮蔽の効果を、暮らしの中で感じやすいのではないかと思っています。

 

エアコンを止めても、急に暑くならない。

朝に取り込んだ涼しさが、思っていたより長く続く。

そんな何気ない瞬間に、住まいの性能が支えてくれていることを感じます。

 

性能のよい家というと、数値や設備の話になりがちです。

もちろん、それも大切。

でも本当に大切なのは、その性能を生かしながら、季節に合わせて心地よく暮らせることだと思っています。

 

気持ちのよい季節には窓を開け、外の空気や風の音を家の中へ。

自然の涼しさを取り込み、その心地よさを家がゆっくり守ってくれる。

秋になって気づく、住まいの心地よさ。

今だけの気持ちのよい空気を、暮らしの中でたっぷり味わってもらえたらと思います。