こんにちは。
高気密高断熱の家を自然素材でつくる津山市の工務店、息吹木の家専務の大本です。
今日は、娘が発熱。
予定していた打ち合わせに私が伺えなくなってしまいました。お客様には申し訳ない気持ちでいっぱいで。
打ち合わせにはZoomから参加させていただきました。
画面越しではありましたが、お話しできてほっとしています。直接お会いできなかったことは、やっぱり心残り。
突然の打ち合わせ方法の変更にもご協力いただき、ありがたかったです。
さて今日は、設計塾に通い続けている話。
最初に設計塾へ通い始めたのは、もう10年ほど前のこと。今も参加しています。
そして、来週頭は設計塾の課題の締め切り。
正直、毎回課題が難しくて、今回も苦労しています。
そんな課題と向き合い始めて約10年。子どものことでお休みした期間もありますが、ずいぶん長いですよね。
自分でも、そんなに経ったのかと思うくらい。
通い始めたころの私は、図面が全然描けなくて。
何から考えたらいいのか。どう線を引けば、その人の暮らしにつながるのか。
目の前の課題に向き合うだけで精いっぱいでした。正解を求める日々という感じ。
設計塾では、自分の描いたプランを先生やほかの塾生に見ていただく。
先生から指摘を受けたり、ほかの方の意見を聞いて話し合ったりすることもある。
不思議なことに、同じ条件を見ているはずなのに、塾生が描いてくるプランは一つじゃないんですよね。
自分にはなかった見方を知るたび、ああ、そんな考え方もあるのかと立ち止まる。
これがすごく刺激になっていて。考えが広がる感じ。
先生の指摘を聞いて、なぜそこを直したほうがいいのかを考え、また描いてみる。
その繰り返しが、少しずつ力になったように思う。
家のプランって、部屋を並べて終わりではなくて。
どこで過ごすと落ち着くか。朝の光をどう感じるか。
家族が行き来するときに、どんな景色が見えるか。
図面の線一本の向こうに、そこで長く過ごす時間がある。
そう考えるようになってから、描くときに見るものが増えたように思う。
もちろん、今でもすぐに答えが出るわけではない。むしろ、一つの正解があるわけじゃない。
これでいいかな、と迷うこともあるし、描き直してようやく見えてくることもある。
先日は、お客様からプランを褒めていただきました。
とてもうれしかった。時間をかけて考えてきたことが、その方の暮らしに届いた気がして。
でも、褒めていただいたから完成、というわけでもないんですよね。
次のお客様には、また違う土地があって、違う暮らしがある。
前と同じ答えをそのまま持っていくことはできないから。
数をこなすだけで、自然と上手になるものでもないと思っていて。
いいものを見たときに、何がいいのかを考える。人のプランに触れたときに、自分ならどうするか考える。
アンテナを張って、自分の中に少しずつ蓄えていく。
ときには自分の考えを指摘してもらい、また考える。そんな時間が、設計を続けるうえで欠かせないものになっています。
いいプランに出会ったときも、できあがった形だけを見て終わりにはしたくない。
なぜその場所に窓があるのか。どうしてそこに居場所をつくったのか。
理由まで考えることで、自分のプランにも生かせるものが見つかる。
持ち帰った気づきを仕事の中で生かしながら、私たちなりの設計を育てていきたい。
少しでもお客様にフィットした暮らしを提案できるように。
今回も仕事をしながら課題に取り組むのは、正直なかなかハード。
それでも、自分で考えた線を一度外へ出して、見てもらう機会があるのはありがたい。
その積み重ねが、目の前のお客様の幸せにつながるから。
勉強は何歳になっても欠かせません。