こんにちは。
高気密高断熱の家を自然素材でつくる津山市の工務店、息吹木の家専務の大本です。
今日は朝から、着工前のお客様と照明の打ち合わせ。
午後は、現在建築中のお客様と、家具の細かなところを最終確認したり、カーテンや外構のお話をしたり。これからの暮らしを、少しずつ具体的にしていく一日でした。
さて今日は、家づくりで「自分の好き」を伝える話。
今、建築中のお客様は、自転車が趣味。
家の中に、絶対に自転車を飾りたいという思いをお持ちでした。
その思いを形にするために、今回は壁を大きく掘り込んだ棚を設けることに。
普段はあまりしないつくり方ですが、自転車を飾るための場所として考えたもの。
実際に見ていただくと、
「ここ、ほんといろんなことに使えそうですよね」
という言葉もいただいて。
ご主人がすごくうれしそうで、その隣で奥様もにこやかに笑ってる。
その姿を見てこちらも嬉しい気持ちに。
自転車を置ける場所がある、というだけでなく、自分の好きなものが家の中にちゃんと居場所を持っている。
お二人の様子を見ていると、こういう場所を一緒につくれるのは、やっぱりうれしいなと思って。

家づくりというと、何畳の部屋がいくつ必要で、キッチンはどのメーカーで、床は何にするか。そういうことを決めていくイメージがあるかもしれません。
もちろん、それも必要なこと。
でも、その前に
「私はこういうことが好き」
「家でこんなことをして過ごしたい」
という話を聞かせてもらえると、考えられることがぐっと広がる。
今回も、自転車を飾りたいという思いを聞いていなければ、この棚の形にはたどり着かなかったと思うんです。
だから、最初から
「ここに、こんな寸法の棚をつくってください」
と決まっていなくても大丈夫。
どんな形にするかは、一緒に考えられるので。
むしろ、その手前にある
「これが好きなんです」
という話こそ、聞かせてもらいたいなと思っていて。
朝の照明の打ち合わせでも、同じようなことを感じました。
お客様から
「照明をこんな感じにしたい」
とお話しいただくと、照明器具だけで話が終わらないんですよね。
それなら、ここはこういう色の方が合いそう。
この素材を使うと、もっと好きな雰囲気に近づきそう。
一つの希望から、ほかの部分の話へとつながっていく。
照明だけ、壁だけ、家具だけをそれぞれ選ぶのではなく、一つの空間としてどう整えていくか。そのきっかけになるのが、お客様の「こんな感じが好き」という言葉だったりするんです。
家づくりを始めたばかりだと、自分の好みを説明するのも、案外難しいもの。
写真を見て「いいな」と思っても、どこが好きなのかまでは分からなかったり。
やりたいことはあっても、予算や間取りを考えると無理かな、と言う前に引っ込めてしまったり。
でも、実現できるかどうかを考える前に、一度聞かせてもらえたら。
全部をそのまま形にできるとは限らないけれど、何を大切にしたいのかが分かれば、違う方法を考えることもできる。
好きな写真を見せてもらうのでもいいし、趣味の話からでもいい。
「これ、家づくりに関係あるかな?」と思うような話の中に、暮らしを考えるヒントがあることも。
今日も、照明から色や素材へ、自転車から棚の形へと、話が広がっていきました。
決まったことや、やってみたいことが出てきたら、その都度伝えてもらえるとありがたい。まだぼんやりしていることでも、話しているうちに形が見えてくるかもしれないので。
自分の好きなものが、ちゃんとある家。
今日のお二人の表情を見て、こういう場所を一緒につくっていきたいんだなと、改めて思いました。
実際に自転車が飾られたところを見るのが、今から楽しみです。