こんにちは。津山市の工務店、息吹木の家専務の大本です。
いよいよ、梅雨が明けましたね!
今年は梅雨に入るのが遅く、梅雨が明けるのが早かったため。
なんだか短く感じましたね。
さて、先日はお引渡しから1年を迎えたお客様のお宅へ、訪問と点検に行ってきました。
家を建てているときは、図面を見ながら、
ここでご飯を食べて。
ここでくつろいで。
冬は暖かく、夏は涼しく。
そんな暮らしを想像しながら家づくりをしていきます。
でも、実際のところは住んでみないと分からない。
想定通りのことばかりじゃないはず。
だから、1年点検でお客様に、
「実際に住んでみてどうですか?」
と聞くときは、毎回ちょっとドキドキします。
今回、お客様からいただいた言葉は、
「想定外だったことが、ほとんどないです」
というもの。
おお。
これは、なかなかありがたい言葉。
家づくりでは、完成した瞬間の感動ももちろん大切ですが、本当に大切なのは、そのあと毎日続いていく暮らし。
夏を過ごして、冬を過ごして。
暑い日も寒い日も経験して。
実際に料理をして、洗濯をして、お風呂に入って、眠る。
そんな一年間を過ごしたあとに、
「快適です」
と言っていただけることは、家をつくる私たちにとって、やっぱり嬉しいことです。
そして、もうひとつ嬉しかったことが。
打ち合わせのとき、最後まで迷われていたキッチンの勝手口。
予算のこともある。
本当に使うのかという使い勝手のこともある。
つけようか。
つけまいか。
お客様もずいぶん悩まれていました。
そのとき私たちは、実際に暮らし始めてからのことを考えると、
「ここは、つけたほうがいいと思います」
とお伝えをした、勝手口。
最終的には、私たちの言葉を信じてつけることになったのですが。
あれから1年。
「勝手口、本当によく使っています」
「アドバイスしてもらって、つけて本当によかったです」
そう言っていただけて。
ほんとうに嬉しかった。
家づくりの打ち合わせでは、お客様が迷われる場面がたくさんあります。
予算もあるし、見た目もあるし、使い勝手もある。
私たちの仕事は、なんでも「つけたほうがいいですよ」とおすすめすることではないと思ってて。
必要のないものは、必要ない。
でも、これまでたくさんの家を建てて、その後の暮らしも見てきたからこそ、
「ここは、あったほうがいい」
と思うものもあります。
もちろん、実際に暮らすのはお客様なので。
だから最後に決めるのは、お客様。
それでも、私たちの経験からお伝えしたことが、1年後の暮らしの中で役に立っている。
そして、
「あのとき、アドバイスしてもらってよかった」
と言っていただける。
こういう瞬間は、この仕事をしていて本当に嬉しいなと思います。
一方で、今回の訪問では別の気づきもありました。
それは、家のメンテナンスのこと。
「換気扇って、どうやって掃除するんでしたっけ?」
「キッチンの排水桝って、どうやって掃除するんでしたっけ?」
そうそう。
お引渡しのときには、もちろん説明しています。
換気扇のお手入れはこうしてください。
排水桝は定期的にここを掃除してください。
ほかにも、家を長く快適に使っていただくために、いろいろなことをお伝えします。
でも。
忘れますよね。笑
私だって、たぶん忘れます。
新しい家に引っ越すときは、家具を運んだり、荷物を片付けたり、新しい設備の使い方を覚えたり。
それだけでも、まあまあ大変です。
そんな中で一度に説明された家のメンテナンス方法を、1年後まで全部覚えておいてください。
というほうが、無理な話なのかもしれません。
今回の訪問で改めて思いました。
家は、建てて終わりではない。
これは私たちもよく言う言葉ですが、本当にそうだなと。
どれだけ性能のいい家を建てても。
どれだけいい素材を使っても。
住み始めれば、分からないことも出てくるし、困ることも出てきます。
だからこそ、
「困ったときに聞けること」
「忘れたころに、また伝えること」
「家の様子を見に行くこと」
そんなことも、家をつくった私たちの大切な仕事なんだと思います。
家づくりに何年もかかることは、ほとんどありません。
でも、その家での暮らしは、30年、40年、50年と続いていきます。
そう考えると、家を建てている時間よりも、住んでからの時間のほうが圧倒的に長い。
当たり前のことなんですけどね。
ついつい私たちは、「建てること」に一生懸命になってしまいます。
もちろん、それは大切。
でも同じくらい、
建てたあと、その家でどんな暮らしが続いているのか。
困っていることはないか。
快適に暮らしていただけているか。
そこまで見続けることが、地域で家を建てる工務店の仕事なのだと思います。
「想定外だったことが、ほとんどない」
「快適に暮らしています」
「あのとき、アドバイスしてもらってよかった」
そんな嬉しい言葉をいただきながら、
換気扇の掃除方法を一緒に確認する。
たいせつだな。
としみじみ感じながら勉強させていただいた一日でした。
OG様。貴重なお言葉をありがとうございました。