こんにちは。
高気密高断熱の家を自然素材でつくる津山市の工務店、息吹木の家専務の大本です。
今日は娘のピアノの発表会のために、お休みを取っていました。
けれど、昨日からの熱が下がらず、発表会はやむなく断念。本人も楽しみにしていたはずだから、残念な気持ちはあるけれど、今は早く元気になってほしい。そればかりです。
さて今日は、間取りを考える時間の話。
昨日は設計塾で学び続けていることを書きました。
その課題と並行して、今はお客様にご案内するプランも練っています。
この時間、私たちは結構好きなんですよね。
「プランをつくる」と言うと、部屋を図面に並べていく作業のように聞こえるかもしれない。
でも、私たちが考えているのは、その先にある暮らしのこと。
朝起きてから、どこを通って身支度をするか。帰ってきて、荷物を置いて、どこで一息つくか。
毎日の動きが少し違うだけで、家の中で感じる心地よさも変わってくる。
間取りと動線は、暮らしやすさに直結するものだと思っていて。
もちろん、動きやすければそれでいいという話でもない。
ふと目を向けた先に好きな景色がある。
ここに窓があってよかったな、風が抜けると気持ちいいな、と感じる。
お客様が計画中には気づいていなかったような、小さなうれしさも生まれる場所にしたい。
そのためには、土地を読むことも欠かせない。どこから景色が見えるのか。光はどう入るのか。窓を開けたとき、風をどう感じられるのか。
一方で、お客様の希望もたくさんある。
大切にしたい時間や、今の暮らしで困っていること。
家族それぞれが落ち着く場所。
それらを一つずつ見ながら、どの場所をどうつなぐかを考えていく。
条件を足していけば、きれいに答えが出るわけではないんですよね。どれかを動かすと、別の場所にも影響が出る。
難しい。でも、そこが面白い。
そして、忘れられないのが予算のこと。
面積をいくらでも大きくできるなら、希望を図面に入れること自体はそれほど難しくないかもしれない。けれど、実際の家づくりはそうはいかない。
そもそも、広ければ広いほど気持ちよく暮らせるわけでもなくて。
たとえば、ダイニングに広い面積を取って、部屋の真ん中にテーブルをぽつんと置いたらどうだろう。
広さはあるのに、なんとなく落ち着かない。そんな場所になることもあると思う。
椅子を引くための余裕はほしい。でも、食卓を囲む人の距離感も大切。場所にはそれぞれ役割があって、ちょうどいい寸法がある。
広さを削ることが目的ではなく、必要なところには必要な広さを取ること。
反対に、数字だけを見て広げなくてもいい場所は、少し見直してみる。その分を、毎日使う場所の気持ちよさに回せるかもしれない。
お客様の希望を満たしながら、土地や予算とも向き合う。そこに私たちがいいと思える理由も重ねて、一つの間取りにしていく。
何を優先するか、どこなら少し変えられるか。図面を描いては見直し、また描く。
昨日書いた設計塾の課題とは違う難しさだけど、お客様の暮らしを想像するこの作業も、やっぱり楽しくてたまらない。
家が建ったあとに「ここ、こうしてもらってよかったわ」と言っていただけたら、うれしいなと思う。
その言葉につながるのは、目立つ工夫だけではなく、毎日を快適に過ごせるように考えた、窓の位置や動線、場所ごとの寸法だったりする。
今考えているプランも、まだ悩むところがある。
生みの苦しみ、というやつですね。
でも、その時間も含めて、お客様が見たときに暮らしを永く思い描けるものにしたい。
まずは娘の熱が下がることを願いながら。
プランのほうも、納得できるまで考えていきます。