大本彩華 自己紹介へ

間取りを考える

公開日:2026/10/18(日) 更新日:2026/10/18(日) 現場のこと

こんにちは。

高気密高断熱の家を自然素材でつくる津山市の工務店、息吹木の家専務の大本です。

今日は娘のピアノの発表会のために、お休みを取っていました。

けれど、昨日からの熱が下がらず、発表会はやむなく断念。本人も楽しみにしていたはずだから、残念な気持ちはあるけれど、今は早く元気になってほしい。そればかりです。

さて今日は、間取りを考える時間の話。

昨日は設計塾で学び続けていることを書きました。

その課題と並行して、今はお客様にご案内するプランも練っています。

 

この時間、私たちは結構好きなんですよね。

「プランをつくる」と言うと、部屋を図面に並べていく作業のように聞こえるかもしれない。

でも、私たちが考えているのは、その先にある暮らしのこと。

 

朝起きてから、どこを通って身支度をするか。帰ってきて、荷物を置いて、どこで一息つくか。

毎日の動きが少し違うだけで、家の中で感じる心地よさも変わってくる。

間取りと動線は、暮らしやすさに直結するものだと思っていて。

もちろん、動きやすければそれでいいという話でもない。

ふと目を向けた先に好きな景色がある。

ここに窓があってよかったな、風が抜けると気持ちいいな、と感じる。

お客様が計画中には気づいていなかったような、小さなうれしさも生まれる場所にしたい。

 

そのためには、土地を読むことも欠かせない。どこから景色が見えるのか。光はどう入るのか。窓を開けたとき、風をどう感じられるのか。

一方で、お客様の希望もたくさんある。

大切にしたい時間や、今の暮らしで困っていること。

家族それぞれが落ち着く場所。

それらを一つずつ見ながら、どの場所をどうつなぐかを考えていく。

条件を足していけば、きれいに答えが出るわけではないんですよね。どれかを動かすと、別の場所にも影響が出る。

難しい。でも、そこが面白い。

 

そして、忘れられないのが予算のこと。

面積をいくらでも大きくできるなら、希望を図面に入れること自体はそれほど難しくないかもしれない。けれど、実際の家づくりはそうはいかない。

そもそも、広ければ広いほど気持ちよく暮らせるわけでもなくて。

たとえば、ダイニングに広い面積を取って、部屋の真ん中にテーブルをぽつんと置いたらどうだろう。

広さはあるのに、なんとなく落ち着かない。そんな場所になることもあると思う。

椅子を引くための余裕はほしい。でも、食卓を囲む人の距離感も大切。場所にはそれぞれ役割があって、ちょうどいい寸法がある。

広さを削ることが目的ではなく、必要なところには必要な広さを取ること。

反対に、数字だけを見て広げなくてもいい場所は、少し見直してみる。その分を、毎日使う場所の気持ちよさに回せるかもしれない。

お客様の希望を満たしながら、土地や予算とも向き合う。そこに私たちがいいと思える理由も重ねて、一つの間取りにしていく。

何を優先するか、どこなら少し変えられるか。図面を描いては見直し、また描く。

昨日書いた設計塾の課題とは違う難しさだけど、お客様の暮らしを想像するこの作業も、やっぱり楽しくてたまらない。

家が建ったあとに「ここ、こうしてもらってよかったわ」と言っていただけたら、うれしいなと思う。

その言葉につながるのは、目立つ工夫だけではなく、毎日を快適に過ごせるように考えた、窓の位置や動線、場所ごとの寸法だったりする。

今考えているプランも、まだ悩むところがある。

生みの苦しみ、というやつですね。

でも、その時間も含めて、お客様が見たときに暮らしを永く思い描けるものにしたい。

 

まずは娘の熱が下がることを願いながら。

プランのほうも、納得できるまで考えていきます。

1ページ (全2ページ中)