こんにちは。
津山市の工務店、息吹木の家専務の大本です。
今日は、現場でのほんの小さな出来事から、改めて感じたことを書いてみたいと思います。
「ここ、だいたい5ミリぐらい小さくなるんだけど、大丈夫かな」
現場の大工さんから電話が。
ウォークインクローゼットの造作収納棚をつくっている最中のこと。
けれども、この5ミリをどう受け止めるかが、家づくりでは意外と大きな意味を持つと思っていて。
入れたい家具がぴったり納まる計画であれば、わずかな寸法の違いが、使い勝手や仕上がりに影響することもあるから。
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電話を受けてまず思ったのは、こうした確認をしてくれる大工さんに、本当に頭が下がるということ。
「5ミリくらいなら」と、そのまま進めることもできたかもしれない。
それでも手を止めて連絡をくれる。
数ミリ単位の仕事をきちんとやり遂げようという思いが、電話越しに伝わってきました。
家づくりの打ち合わせで、収納の悩みを口にされないお客様は、ほとんどいません。
息吹木の家でも、造り付けの家具をよくご提案しています。
ただ、収納の考え方はお客様によってさまざま。
大きく分けると、二通りあります。
ひとつは、暮らし始めてから、手持ちの家具や市販の収納を自分たちで組み合わせていく方法。
もうひとつは、最初から収納計画を立て、その計画に合わせて大工さんに造ってもらう方法です。
どちらが正しいということではなく。
持ち物や暮らし方によって、向き不向きがあるのだと思っています。
今回のお客様は、後者で。
今お使いの収納家具と、将来購入を予定している収納家具の両方を、ウォークインクローゼットの中にすっきり収めたいと考えておられる方。
そこで、それぞれの家具が納まることを前提に造作棚を計画し、図面もその内容で仕上げ。
既製品と造作をうまく組み合わせて、隙間なく、無理なく、しまえるように考えた計画です。
今回のお客様には、入れたい収納家具の大きさを細かく教えていただいていました。
そのため、5ミリ小さくなったとしても、この寸法の家具なら必ず入るという確認がすぐに取れることに。
大工さんにも、そのまま進めてくださいと自信をもって、答えることができました。
一方で、もし家具の寸法を細かくお聞きできていなかったら、決まっていなかったら。
どうなっていたか。
入るのか、入らないのか。
こちらでも判断がつかず、お客様に確認のご連絡をすることになります。
確認すること自体は、もちろん悪いことではない。
ただ、お客様にとっては突然の問い合わせです。
すぐには答えられず、焦らせてしまうこともあるかもしれません。
そして現場では、棚をつくっている最中です。
職人さんの手を止めたまま、いつまでも待つわけにはいかない。
現場では、その場で判断しなければならない場面があります。
だから、造作収納を計画するときには、入れたいものの幅・奥行き・高さを、前もって伝えてもらうこと。
少し余裕を持って寸法を伝えていただくこと。
改めて、その準備がとても大切なのだと感じました。
寸法がきちんと分かっていれば、現場で何かあっても迷わず判断できます。
お客様を慌てさせることもなく、職人さんの手を止める時間も最小限にできます。
これから造作収納を考えている方は、ぜひ入れたい家具の寸法を測っておいて。
今お使いのものはもちろん、これから購入する予定のものも含めてです。
そのひと手間が、仕上がりの確かさと、暮らし始めてからの使いやすさにつながります。
たかが5ミリ。されど5ミリ。
その5ミリを気にかけて電話をくれる大工さんがいる。
そして、その5ミリをすぐに判断できるように、寸法を細かく伝えてくださるお客様がいる。
家は、そうした一つひとつの小さな確認とやり取りの積み重ねでできています。
今回の電話を思い出しながら、改めてそう感じました。