大本彩華 自己紹介へ

手の届く範囲で、目の届く家づくり。

公開日:2026/06/26(金) 更新日:2026/06/26(金) 日々の気づき

こんにちは。
津山市の工務店、息吹木の家専務の大本です。

梅雨も明けていないというのに、真夏のような暑さが続いていたのもつかの間。

「そろそろエアコンをつけようかな。」

そう思っていたら、今日は一転して大雨。

気温も23℃ほどで、じめじめはしているものの、暑さは少し落ち着いていました。

こんな日は、窓から入る風だけでも意外と気持ちよかったりします。

 

 

さて今日は、ある出来事をきっかけに改めて感じた、

「手の届く範囲で、目の届く家づくりを大切にする理由」

について書いてみようと思います。

朝、突然事件は起きました。

「あ。」

娘が小さな声を出しました。

そのおしりの下から出てきたのは、ぐにゃりと曲がった私のメガネ。

どうやら寝ている間に下敷きになっていたようです。

フレームはあらぬ方向へ曲がり、レンズも少し傾いていました。

一瞬、

「あーあ。」

と言いそうになりました。

でも、申し訳なさそうな娘の顔を見たら、その言葉は飲み込めました。

怒るほどのことじゃない。

…とはいえ、正直なところ、

「これは困ったな。」

という気持ちでした。

 

目が悪い人なら分かると思いますが、

メガネって「あると便利なもの」ではないんですよね。

生活そのものを支える存在です。

かけてみると視界が歪む。

文字は読みにくい。

頭も疲れる。

肩まで重たくなってくる。

たかがメガネ。

でも、なくなると日常が一気に不便になります。

そして、こういうものに限って、壊れるときはいつも突然です。

 

仕事の合間に、買ったお店へ駆け込みました。

店員さんはメガネを見るなり、

「あらら、これは…。」

と苦笑い。

奥へ持っていき、しばらく工具を動かしたあと、

「大丈夫ですよ。」

と戻ってきたメガネは、ちゃんと元通りになっていました。

本当にほっとしました。

 

帰り道、ふと思いました。

メンテナンスが必要なものは、メンテナンスしてもらえる場所で買うことに意味がある。

何かあったときに、

「ちょっと見てもらえますか?」

そう言って気軽に立ち寄れる。

物理的な距離だけではなく、

心理的な距離も近い。

それが安心なんだな、と。

 

そして、

「これって家も同じだな。」

と思いました。

家は建てたら終わりではありません。

むしろ住み始めてからの時間のほうが、ずっと長い。

建具の調整。

設備の故障。

水漏れ。

給湯器の不具合。

どれも、予告なんてしてくれません。

ある日突然やってきます。

 

だから息吹木の家では、

「手の届く範囲で、目の届く家づくり」

を大切にしています。

遠くまでたくさん建てることよりも、

何かあったとき、

「ちょっと相談したい。」

そんな電話をいただける距離でありたい。

すぐに駆けつけられる距離でありたい。

物理的な距離も。

心理的な距離も。

その両方を大切にしたいと思っています。

 

何かあったら、

すぐ電話できる人がいる。

すぐ来てくれる人がいる。

それだけで、暮らしの安心感は大きく変わります。

それが、地域工務店だからこそ届けられる価値なのかもしれません。

 

曲がったメガネを直してもらいながら、

そんなことを考えた一日でした。

ちなみに娘には、

「今度は踏まないでね。」

とだけ伝えておきました。

きっと次は、大丈夫…だと信じています(笑)。