大本彩華 自己紹介へ

数字と体感、どちらも大切

公開日:2026/10/07(水) 更新日:2026/10/07(水) 日々の気づき

こんにちは。

津山市の工務店、息吹木の家専務の大本です。

今日は水曜日。

お休みを利用して、朝から長距離のランニングをしてきました。

神戸マラソンに出場するため、最近は少しずつ距離を伸ばしながら練習中。

今日はロングの日。24キロほど走ってきました。

さすがに朝からくたくた。

でも、走り終わった後の爽やかさもあって、なんとも気持ちのいい朝を迎えています。

24キロのランニングを終えたあとのウェアと足元

 

さて今日は、そんなランニングから感じた数字と体感の話。

走っていると、どうしても走行距離やタイムが気になります。

何分以内に走らなきゃ。

今日は何キロ走らなきゃ。

数字は分かりやすいし、目標があるから頑張れることもたくさんある。

ただ、気づけば「目標を達成すること」ばかりに重きを置いてしまうことも。

昨日は何時に寝たのか。

疲れは残っていないか。

その日の気温はどうか。

風は強いのか、穏やかなのか。

同じ距離を走るとしても、その日の体調や環境は毎回違いますよね。

身体が軽い日もあれば、なぜか足が重たい日もある。

そんな日に、決めたタイムや距離だけを追いかけて無理をすると、怪我につながることもあります。

怪我をして走れなくなってしまったら、本末転倒。

 

目標を持つのは大事。

でも、数字を守ることだけが目的ではないんですよね。

その日の身体の状態や気候に合わせて、距離やペースを変えていく。

今日は少しゆっくり走ろう。

予定より短くしておこう。

反対に、調子がよければ少しだけ距離を伸ばしてみよう。

数字を見ながら、自分の感覚もきちんと確かめる。

長く走り続けるためには、その両方が必要なんだと思っていて。

 

この話、家づくりも同じだと思っています。

高気密や高断熱の家を考える上で、数字は切っても切り離せないもの。

私たち自身も、性能を示す数字はとても大切にしています。

感覚だけで「暖かい家です」「快適な家です」とお伝えしても、根拠がなければ分からない。

きちんと計算し、測定し、確認する。

数字があるからこそ、客観的に比較できることもたくさんあります。

なので、数字を否定する話ではありません。

むしろ、大事。

ただ、家の心地よさは、性能を示す数字だけで決まるものでもないと思っていて。

 

建てる土地によって、光の入り方は変わります。

風の通り方も違う。

道路の位置や周りの建物によって、車を置く場所も変われば、玄関までの入り方も変わってきます。

玄関からリビングへ、どのようにつながるのか。

外から家の中へ入ったとき、落ち着くと感じられるのか。

朝、どこから光が入り、冬の昼間、どこから日射が取れるのか。

同じ性能の家でも、土地と間取りが違えば、感じる心地よさは同じではありません。

 

そして、住まい心地は数字ですべて測れるものでもない。

どんな素材を使っているのか。

触れたときに、どんな感触があるのか。

家の中に、どんな空気が流れているのか。

どんな香りがして、どんな温度感に包まれるのか。

木の床を素足で歩いたときの感覚や、窓から入る光のやわらかさ。

そうしたものが重なって、ようやく「なんだか心地いい」という感覚につながるのだと思います。

 

走行距離やタイムだけでは、その日のランニングがよかったかどうかは分からない。

家も、間取りや面積、性能値だけでは、その人にとって本当に心地よい住まいなのかは分からない。

数字ばかりを追いかけると、本当に大切なものを見失ってしまうこともあります。

反対に、感覚だけを大切にして、数字や根拠を確認しないのも少し違う。

数字と体感。

どちらか一方ではなく、どちらも大切ということ。

 

その土地を見て、光や風を考える。

そこで暮らすご家族の生活を聞き、毎日の動線を考える。

性能を数字で確認しながら、素材や空気感、居場所の落ち着きまで見ていく。

一つの方向からではなく、多面的に家を見る力。

それを私たち自身も、もっと育てていきたいと思っています。

そしてお客様にも、数字だけで家を選ぶのではなく、自分たちはどんな場所を心地いいと感じるのか、どんな暮らしを大切にしたいのか。

そんな感覚を、家づくりの中で少しずつ育ててもらえたら。

数字を大切にしながら、数字だけでは分からないことにも、きちんと目を向ける。

今日24キロを走り終えて、改めてそんなことを感じました。

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